左手薬指に結婚指輪をはめる理由は?
左手薬指に光るもの
結婚指輪にはめるのは、左手の薬指が定番です。薬指は別名「環指(かんし)」と、呼ばれています。由来は言うまでもなく、結婚指輪そのものです。指輪をはめるから、輪を意味する「環」が使われているというわけです。
ではなぜ、結婚指輪をはめるのは左手の薬指になるのでしょうか。右利きならばまだしも、左利きならば不便きわまり有りません。また身につける本人の好みで、小指や人差し指に身につけても良いはずです。理由はずばり「薬指」の名前そのものに、ありました。
理由は「薬指」という名前にあり
「薬指」と名前がつけられた理由は、読んで字のごとく「薬」に関係します。薬を調合するさいに使われたのが、今の「薬指」そのものです。日常生活で滅多に使う指ではないため、薬指を使って薬を生成していたためと言われています。また女性が紅を指すときにも薬指が使われるため、別名「紅差し指」とも言われているほどです。
日常生活で使われないのが、薬指。だからこそ、結婚指輪にはめる指として選ばれたのでしょう。
Ring Finger
英語で「薬指」は「Ring Finger」といいます。読んで文字のごとくどころか、見たままです。「Ring Finger」と言われるゆえんとなったのは、カトリックの儀式そのものにあります。
結婚式の際に、花婿は3本の指に触れます。親指は「父の名において」・人差し指は「御子の名において」です。父は全知全能の神様を示し、御子は全知全能の神様の子供に向けてのもの。そして最後に人差し指に触れて「聖霊の名において」と告げて、祈りの言葉を捧げます。最後に人差し指に触れるのは、人差し指には心臓と直結している血管があると信じられているからでしょう。
神様も事情を察してくれるはず
結婚指輪を左手の薬指に身につけるのは、神様の近いそのものにありました。しかし、神様に誓いを立てたからとは言え、絶対に「左手薬指に結婚指輪を身に着けなければならない」という、決まりはございません。
事情があって左手に指輪が身に着けられないとなったら、右手に着けても構わないのです。神様も事情を察して、許してくれることでしょう。